発酵
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発酵とは、パン生地や発酵種(スターターやルヴァン)の中に住む乳酸菌と酵母菌という微生物が、共生関係を保ちながら、小麦粉のでんぷんや糖を分解し、生地を美味しく変化させる代謝プロセスのことです。
サワードウブレッドにおいては、この発酵プロセスを通じて、パンを膨らませる二酸化炭素や、独特の風味と酸味を生み出す有機酸(乳酸・酢酸)が生成されるため、味と膨らみを決定づける最も重要な工程となります。
発酵と腐敗の違い
発酵と腐敗は、どちらも微生物が食品の成分を分解する現象ですが、人間にとっての結果で区別されます。
- 発酵: 人間に有益な成分(風味、栄養、保存性向上)が生まれる変化です。サワードウ種はこの変化を意図的に引き起こします。
- 腐敗: 人間に有害な物質(悪臭、異味、毒性)が生まれる変化です。
発酵を左右する5つの要素
微生物が働く環境を整えるための5つのカギです。
- 活動温度: 微生物が最も元気に、かつバランス良く働くための適温( $24 \text{~} 27\text{°C}$ 程度)を保つことが、風味を左右します。
- えさ(栄養): 小麦粉のでんぷんから分解された糖分が、酵母菌と乳酸菌のエネルギー源となります。
- 水分: 微生物が活動するために不可欠な環境です。生地の水分量が多いほど、発酵速度は速くなる傾向があります。
- 酸素: 酵母の本格的な増殖は、初期の酸素が少ない状態(嫌気的)で進みます。
- pH: 発酵によって乳酸や酢酸が生成され、生地が酸性(pHが低下)になります。この酸性度が、独特の風味と腐敗菌の抑制に役立ちます。
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